極茶人の作り上げた紫外線照射芳香システム【UVT−HIRUMA】 極茶人のライフワークのテーマのひとつ萎凋香。蒸し製の煎茶にも烏龍茶のような花香や果実香がほしい!!20年ほど前から研究を続け、1998年から本格的に稼動しているUVT−HIRUMAは生葉に紫外線を照射し、お茶の香りを引き出すオリジナルのシステム。茶に含まれる香気成分の中でも、萎凋香として感じる花香や果実香は当と結合した安定的な形で存在しているために、このままでは揮発しないので我々が香りを感じることはできない。ウーロン茶の製造では生葉を陽に干したり静置して水分蒸散を進めたり、傷をつけるといった、さまざまなストレスをたくみに与えることによって酵素を働かせ、茶に含まれる花香や果実香に関係するリナロールヤゲラニオールといった香気成分が揮発するようにしてから加工する*本来緑茶では酵素が出来るだけ働かないように、速やかに蒸すことから製茶が始まるが、極茶人は摘んできた生葉を日に干してから製茶していた。しかし天候をはじめ、さまざまな条件に左右され安定的に生産することが難しく、これを解決するための手段として、赤外線や遠赤外線を使った萎凋機の試験も行った。それらはことごとく失敗に終わったのだが太陽光線に含まれる2つの光線を試したことで紫外線に辿り着くことができたのだ。(アドバイスや応援をしてくれた仲間に感謝!!)紫外線を使った萎凋は天候に左右されることなく高いクォリティーをもったお茶を安定的に生産することを可能にしてくれた。極茶人のお茶をもっとも個性的にしてくれるこのシステムを、さらにパワーアップするために、日々研究を続けている。

*参考文献 木下朋美 坂田完三 「東方美人茶の香りの秘密」
 『香料』 第299号(2006.3)別刷pp113−120



コンベア上を移動しながら紫外線の照射を受け、少しずつ香りが出てくる。通常ラインの製茶で60分から90分、【香美人】や【清花香】など特別に香りを強めるお茶は3時間から4時間をかけ萎凋させる。周辺の機械や工場全体が何ともいえない魅力的な香りに包まれる空間は、作り手だけが体験できる至福のとき・・・現在、萎凋香をメインに販売している蒸し製の煎茶は〔ほくめい〕で作る【香美人】と〔さやまかおり〕で作る【清花香】特別な香りをもった魅力的なお茶!!